「ニコニコ アニメ・アニソン研究会」
てな番組がニコ生でやってたので見てみました。
とりあえず、感想を交えつつ、大雑把に番組内容をまとめてみようかなと。
・・・無駄に長くなったんで隠そう。
番組MCは音楽評論家の冨田明宏氏*1、ゲストがNHKの石原真P*2とDJ和*3いう、自分的にはある意味お馴染みの人たち。
00年代アニソンを振り返る。
2000年代アニソン10年史を総括するということで、お手製の年表を元にしたトーク。
大雑把に話の内容をまとめると
・エヴァ以前以後でアニソンの立ち位置が変わった
・2000年代初頭に梶浦由記&菅野よう子が登場
・また水樹奈々・堀江由衣・田村ゆかりといった現在第一線で活躍する声優アーティストがデビュー
・「ハッピーマテリアル」はアニソン史的に超重要。
・ハピマテ以降「声優がキャラ名義で合唱するアニソン」が増える
・ハピマテ以降アニソンがオリコンチャートを意識するように
・00年代は女性声優がアニソン業界に台頭してきた歴史とも言える
・最近は音楽と作品がシンクロした作品が増加(けいおん!・マクロスFなど)
・この10年間で水樹奈々がメジャーになった
・アニメファン(アニソンファン)はどちらかと言えば閉鎖的だけど、
TMRevolutionなどのアーティストが少しづつオープンにしてきている
・菅野よう子・梶浦由記の台頭
・アニソンDJの一般化
・クラブミュージック的にはJ-POPとアニソンがだんだんと融合し始めてきてる
・アニソンはクラブカルチャーとの親和性が高いのかも
・最近クラブカルチャーと親和性の高い楽曲が増えてきてる(「プレパレード」「恋愛サーキュレーション」など)
・fripSide≒TM NETWORKK
・アニソンは「何でもあり」なので、音楽的に今面白い
アニソン業界でこの10年で一番大きかったと思うトピック
・冨田氏:アニサマ
・石原P:UO
・DJ和:海外フェス激増
確かにアニサマってここ最近のアニソンシーンを象徴するイベントなのかも。
ただ、ここ最近は逆に業界のいろんな柵をを思い知るイベントになってきてると思う。
(出演者とかソニー系アーティストの扱いとか)
UOを折る意味には全く同論だけど、今のリウム事情にはメリットばかりでもなくデメリットもあると思うんだけど、
その辺りは見えてないのかな。
個人的には「動画投稿サイト(Youtubeとかニコ動とか)の一般化」だと思うんですが。
00年代ベストアニソンTOP3
冨田氏
1位:Kalafina「Magia」
2位:栗林みな実「翼はPleasure Line」
3位:KOTOKO「Shooting Star」
全体的に楽曲制作者主体で選んだ感じ。
I'VE→Elements Gardenと来た時点で1位は菅野曲か梶浦曲だと思っていたら予想通り。
石原P
1位:angela「Shangri-La」
2位:水樹奈々「ETERNAL BLAZE」
3位:栗林みな実「Shining☆Days」
一番分かりやすいかな(笑)。
石原Pは前にインタビューで「アニソンにハマったきっかけは「Shangri-La」だ」って言ってたし。
DJ和のアニソンDJプレイ
ゆるゆりゆららららゆるゆり大事件(イントロ)→ハレ晴レユカイ(1C)→MOON SIGNAL(1C)
→Believe(イントロ)→Gamble Rumble(1C)→ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C(1C)
→みっつ数えて大集合!(1C)→Paradice Lost(1C)
感想は全く知識が無いのでパス(そもそも曲順(といっていいのかな)の書き方が正しいのかすら分からない)。
で、自分の感想。
※お断り:見ながらリアルタイムで感想書いたので、番組見てないとさっぱりな状況です。
・今、TVでアニソンネタ取り上げられる機会ってそんなに多い?
そもそも「懐かしのアニソン番組」なんてほとんど絶滅してると思うんだけど。
・いつも思うけど、昔(具体的に言えばエヴァ以前)のアニソンに否定的なのは嫌なんだけどな。
・正直、エヴァ以前以後でアニソン分けるのには無理があると思うわけで。
・ボカロはアニソンじゃないよね。
・2000年〜って時点で仕方が無いとはいえ、そこに至るまでの話(特に林原めぐみの功績)抜きで
流れを語るのは無理があると思う。
・年表の選曲にかなり趣味が出過ぎてる気がする。
・菅野よう子は2000年時点で既にメジャーだったと思うんだけど・・・。
・アニソンDJって、アニソン史的にそんなに重要な要素なのかな?
・そもそもアニソンファンがなんでクラブに行かないといけないの?
・というかアニソン業界とクラブシーンがそこまで深く融合する必要性はないと思うんだけど。
・Perfumeはこっち業界でコケたんだけどなぁ・・・。
・アニソンは「何でもあり」だからこそ定義はきちんと守るべきだと思う。
・栗林みな実ってひょっとしてアニソン史的には重要なアーティストなのかも。
・ボカロのPってそんなにアニソン業界に来てるかなぁ?
・ClariSは顔出ししちゃったら終了だと思う。
・冨田氏がいくら褒めてもある意味自画自賛にしか見えない・・・。
・「Magia」が売れたのはもちろん楽曲が良かったって言うのもあるだろうけど、
やっぱり「まどマギのEDだった」っていうのが一番大きいだと思う。
・自分の00年代ベストアニソンは「ライオン」(実際ニコ生のコメントにはそう書いた)。
もう少し考える時間があればたぶん違う結果になってたかも(笑)。
・石原Pって筋金入りのオタだったのか。
・冨田氏も意外とオタだったんだ。
・アニメのガンパレは確かに鬱だったなぁ。
・DJ和が出したアニソンMIXのCDは、フライングドッグ系楽曲が一切未収録って時点で自分的には神曲MIXじゃない(笑)。
・それにしても、一昨年BSで放送した「ゼロ年代アニソンSP」の立場は・・・。
最後に。
内容を詰め込み過ぎた結果、どの話も中途半端な感じで終ってしまった気がするのは残念。
個人的にはDJコーナーはなしでよかったと思うんですが、
そもそもこの番組がDJ和のアニソンMIXCDの宣伝ありきな気もするからしょうがないのかな。
あのCD、リスアニ!編集スタッフがバリバリ関わってるし。
ただ、確かにアニソンを語る番組ってないから評論的な番組ってないから、そういう意味では需要はあるのかな。
とりあえず、もしも第二回放送があったら見るつもり。
まあ、個人的には冨田氏や石原Pの意見にはいろいろ言いたいことはあるんですが。
(毎回毎回リスアニ!の石原Pインタビューには思うところがあるからなぁ)
*1:アニソン雑誌「リスアニ!」の中心スタッフの1人。ClariSとか黒崎真音の仕掛け人としても有名。
*2:NHKの音楽番組を仕切る偉い人。「新世紀アニソンSP」を放送できたり、水樹奈々やMay'nがMUSIC JAPANに出演できたりしてるのはある意味この人のおかげ。
*3:新世紀アニソンSPの場面転換とかANIMAX MUSIXの開場前イベントでプレイしているDJさん。